ベトナム航空でANAマイルは貯まる?提携理由と積算率の落とし穴【2026】
東南アジア屈指の人気リゾートやビジネス拠点として渡航者が急増するベトナム。ハノイやホーチミン、ダナンへのフライトを検討する際、「ベトナム航空を利用してANAマイルを効率よく貯めたい・使いたい」と考えるマイラーは少なくありません。しかし、ベトナム航空はエールフランスやデルタ航空と同じ「スカイチーム」に加盟しており、ANAが所属する「スターアライアンス」とは異なる航空連合です。
「所属アライアンスが違うのに、本当にANAマイルが貯まるのか」「予約クラスごとの積算率や、SFC修行に必要なプレミアムポイントはどうなるのか」といった疑問や誤解を抱えたまま予約し、本来得られるはずのマイルを取りこぼしてしまうケースが後を絶ちません。本稿では、航空業界の提携背景から2026年最新の積算ルール、特典航空券の発券テクニック、事後登録の注意点まで、現場の一次データをもとに徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 提携の真相:ベトナム航空はスカイチーム所属だが、ANAと個別の包括的資本・業務提携を結んでおり、相互にフライトマイルの積算や特典航空券の利用が可能。
- 積算率と対象外クラス:格安エコノミークラス(P・A・G・Nなど)は加算対象外。積算率は30%〜100%(ビジネスは最大125%)と予約クラスにより大きく変動する。
- 修行の落とし穴:ANAフライトマイルは貯まるものの、ステータス獲得に必要な「プレミアムポイント(PP)」は一切付与されないためSFC修行では注意が必要。
【真相】スカイチームのベトナム航空でANAマイルが貯まる決定的な提携理由
航空業界の基本原則として、異なるアライアンスに属する航空会社間では通常マイルの相互加算は行われません。にもかかわらず、スカイチーム所属のベトナム航空でANAマイルが貯まる背景には、2016年に締結された「包括的資本・業務提携」が存在します。
当時、ANAホールディングスはベトナム航空の株式約8.8%を取得し、コードシェア便の運航やマイレージプログラムの相互連携をスタートさせました。東南アジア路線におけるネットワーク強化を狙うANAと、日本市場での販売力強化およびサービス品質向上を目指すベトナム航空の戦略的利害が一致した結果です。現在では、メガアライアンスの垣根を越えた二社間アライアンスの代表的成功事例として定着しており、ロータスマイルとANAマイレージクラブの相互利用が日常的に行われています。

【2026年最新】予約クラス別ANAマイル積算率と加算対象チケット一覧
ベトナム航空(VN便名)に搭乗してANAマイルを獲得する場合、最も注意すべきは航空券に割り振られた「予約クラス(ブッキングクラス)」です。パッケージツアーや格安オンライン旅行代理店(OTA)で販売されているチケットの中には、マイル加算対象外クラスが数多く含まれています。
| 搭乗クラス | 対象予約クラス(ブッキングクラス) | ANAマイル積算率 | 編集部の見解・実質評価 |
|---|---|---|---|
| ビジネスクラス | J, C, D, I | 125%(Iクラスは70%) | 長距離路線での獲得効率が非常に高く、出張や贅沢旅行に最適。 |
| プレミアムエコノミー | W, Z, U | 100% | 区間基本マイルが満額付与されるため、コストパフォーマンスが極めて優秀。 |
| エコノミークラス(普通運賃〜標準) | Y, B, M, S, H, K, L, Q | 50%〜100% | 券種により差が大きい。H/K/L/Qクラスは50%積算となる点に注意。 |
| エコノミークラス(格安・セール) | T, E | 30% | セール運賃で適用されることが多い。付与マイル数は微々たるもの。 |
| 加算対象外クラス | P, A, G, N, R, その他特別包括運賃 | 0%(積算不可) | ツアー専用包括運賃や超格安プロモーションチケットは一切加算されない。 |
公式発表資料およびANAマイレージクラブ規定によると、運航会社がベトナム航空であっても、ANA便名で購入したコードシェア便であればANAのフライト積算ルールが適用される場合があります。購入ルートと便名の関係を事前に確認しておくことが重要です。
【要注意】ANAプレミアムポイント(PP)は付与される?修行僧が陥る最大の罠
マイルを貯めて上級会員(SFC:スーパーフライヤーズカード)を目指す「修行僧」の間で、もっとも頻出するトラブルがプレミアムポイント(PP)の付与対象外問題です。
結論から述べると、ベトナム航空便名(VN便名)で搭乗した場合、どれほど高額なビジネスクラスを利用してもANAプレミアムポイントは1ポイントも貯まりません。ANAのステータス判定対象となるのは「ANAグループ運航便」および「スターアライアンス加盟航空会社運航便」に限定されているためです。ベトナム航空は提携航空会社であってもスターアライアンス外であるため、付与されるのは通常の「特典交換用フライトマイル」のみとなります。
「東南アジア路線で安くPPを稼ごうとしたが、すべて無効だった」という現場の嘆きはネット掲示板やSNS上でも頻繁に見られます。純粋にステータス獲得を目指す場合は、必ずANA自社運航便、またはシンガポール航空・タイ国際航空などのスターアライアンス加盟キャリアを選択しなければなりません。

ベトナム航空特典航空券をANAマイルでお得に発券する裏ワザと必要マイル数
ANAマイレージクラブに貯めたマイルは、ベトナム航空の「提携航空会社特典航空券」として利用可能です。以前は電話デスクでの受付が中心でしたが、現在はANA公式サイトのWeb予約システムから直接オンライン発券が行えます。
日本=ベトナム路線の必要マイル数は「ゾーン制(Zone 4:アジア2)」が適用され、以下のように設定されています。
- エコノミークラス往復:35,000〜38,000マイル程度(レギュラーシーズン基準)
- ビジネスクラス往復:60,000〜63,000マイル程度
特筆すべきは、ANA自社便の特典航空券が激しい争奪戦で満席になっている日程でも、ベトナム航空運航便の特典枠には空席が残っているケースが多いという実態です。特に羽田・成田・関西・中部・福岡とベトナム主要都市(ハノイ・ホーチミン・ダナン)を結ぶ豊富な路線網をカバーしているため、地方空港発着の旅行者にとっても極めて実用的な選択肢となります。
コードシェア便とANAラウンジ利用条件|ロータスマイル相互利用の全貌
ANAとベトナム航空の提携はフライトマイルだけにとどまりません。空港ラウンジや搭乗手続きにおける地上サービスにも明確な基準が定められています。
ANAラウンジの利用条件については、搭乗するフライトの種類とステータスによって明確に線引きされています。ANAのダイヤモンド・プラチナ会員、あるいはSFC会員がベトナム航空運航便を利用する場合、指定された空港ラウンジの利用が認められるケースがありますが、原則として「ANAとのコードシェア便(NH便名)に搭乗していること」が基本要件となる運用が一般的です。VN便名で発券された航空券では、ANA上級会員であってもラウンジ入室を断られる事例が報告されているため、出発前にターミナルごとの提携ラウンジ規定を照会しておく必要があります。

事後登録のやり方と期限|失敗しないための申請手順と注意点
空港のチェックインカウンターでANAマイレージクラブ番号の登録を失念した場合や、システムエラーで加算されなかった場合でも、搭乗後6ヶ月以内であれば事後登録が可能です。
ANA公式サイトの「提携航空会社 事後登録ページ」から、以下の3点を用意して申請を行います。
- 「eチケットお客様控(e-Ticket Receipt)」のコピーまたは画像(予約クラスが明記されたもの)
- 「搭乗券原本(Boarding Pass)」または保安検査証
- 13桁の航空券番号(738から始まる番号など)
注意点として、ベトナム航空の搭乗券を紛失してしまうと事後加算の審査が著しく難航します。マイルが口座に正しく反映されるまでの間、紙の搭乗券半券やデジタル搭乗券のスクリーンショットは破棄せずに必ず手元へ保管しておくことが鉄則です。
【実態検証】利用者のリアルな証言とプロが下す「損得の判断基準」
旅行コミュニティやマイラーの証言を検証すると、ベトナム航空×ANAマイルの組み合わせには明確なメリットとデメリットが存在します。
「ベトナム航空の最新鋭機(ボーイング787やエアバスA350)のビジネスクラスはシートクオリティが高く、ANAマイルを使った特典発券のコスパが抜群に良い」「地方空港から直行便でベトナムへ行けるため重宝する」といった高評価がある一方で、「OTA経由で安く買ったツアーチケットがPクラスでマイルが1マイルも付かなかった」という落胆の声も少なくありません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
▼ ベトナム航空利用でANAマイルを活用すべき人
- 貯まったANAマイルで東南アジア(ベトナム・ダナン・フーコック等)へリゾート旅行に行きたい人
- 成田・羽田以外の地方都市(関空・名古屋・福岡など)から直行便を利用したい人
- ステータス修行ではなく、純粋な移動コストと利便性を最優先する旅行者
▼ 別の選択肢を検討すべき人
- SFC取得を目指してプレミアムポイント(PP)を蓄積している修行中の人
- ブッキングクラスを気にせず最安値のツアー商品だけを機械的に選びたい人(加算対象外リスク)
- スターアライアンスゴールド特典(優先搭乗や厳格なラウンジアクセス)を100%フル活用したい人
【ベトナム航空とANAマイル】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ベトナム航空のマイル(ロータスマイル)を直接ANAマイルに移行することはできますか?
A1:いいえ、すでにロータスマイル口座に積算されたマイルをANAマイルへポイント移行することはできません。搭乗時のチェックイン段階で「どちらのマイレージプログラムに加算するか」をあらかじめ指定する必要があります。
Q2:ベトナム航空の国内線フライトでもANAマイルは貯まりますか?
A2:国際線と同一切り込みで発券された加算対象クラスの航空券であれば積算対象となります。ただし、ベトナム国内の格安チケット単体で購入した場合は対象外クラスであることが多いため、購入時のクラス表記をご確認ください。
Q3:ANAマイルを使ってベトナム航空の座席をエコノミーからビジネスへアップグレードできますか?
A3:原則として、ANAマイルを使った他社運航便(提携航空会社)の座席アップグレード特典は利用できません。アップグレードを希望する場合は、最初からビジネスクラスの特典航空券を発券するか、ベトナム航空公式の有償アップグレードをご利用ください。
まとめ:航空アライアンスを超えた賢いフライト選択を
「スカイチームだからANAマイルは関係ない」と思い込んでしまうのは、貴重なマイル獲得のチャンスを逃す大きな損失です。ANAとベトナム航空の個別提携は、アライアンスの枠を超えて旅行者に高い利便性を提供しています。
予約時にはチケットの「ブッキングクラス」を必ず確認し、PP修行ではない純粋な渡航であればベトナム航空の路線網とANAマイルの相互連携をフル活用するのが最も賢明な立ち回りです。正確なルールを把握し、快適でお得なベトナムへの旅を実現させてください。 (出典: ベトナム 航空 マイル ana(Yahoo!ニュース))